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NIHとは?


NIH_Clinical_Research_Center_aerial.jpg


さて僕がいるNIHはどんなところなのか? NIHとはNational Institutes of Healthの略です。
日本語に直すと国立衛生研究所と訳されることがありますが、日本語のイメージにある衛生、つまりは公衆衛生とは全く別物です。 誰がこの訳を選んだのかわかりませんが、格好悪くて誰もこの訳を使いたがりません。
国立医学研究所とかが意味合いとしてはあっていると思いますがいずれにしても訳すと変になります。

つまりはアメリカの医学、生命科学研究の総本山です。
そしてNIHという組織の大きな2つの特徴は、
1,医学、生命科学研究の予算の元締めをしている
2,病院と研究所が併設されている
ということです。

1,アメリカで医学、生命科学の研究をしている研究者(基礎、医者、獣医など)はNIHからお金をもらわなければなりません。
こういう研究をしたいという申請書を書いてNIHに提出します。
企業や財団など他にも研究費のソースはいくつかありますがまずはNIHの研究費が取れないと話になりません。
日本では文部科学省が研究予算の元締めをしています。
研究者は科研費と呼ばれる研究費を得るために数年に一度文科省に頭を下げることになります。
NIHの研究費と文科省の科研費ではもちろん審査の基準や研究費の質や量など細部はかなり違いますが、研究者が頭を悩ませて死にものぐるいで申請書を書くという部分は共通しています。
ただアメリカは研究費が取れないと研究室が存続できない、つまりは自分自身も職を失うのでその必死さは日本とは比べようもありません。
日本のほとんどの研究室は科研費が取れなくて研究ができなくても大学にいることはできます。大学もそれを理由でクビにすることはできません。そのあたりの問題はまた別の機会に話します。
とにかくNIHはただ単なる研究所ではなくアメリカの研究者たちが皮肉を込めて頭を下げなければならないアメリカの生命科学を牛耳っている存在ということです。

2については次回に。
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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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