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ランゲルハンス細胞研究グループからの初の論文がJEMの表紙に!

去年の年末に今僕が所属しているグループからの初の論文がJournal of Experimental Medicine (JEM)に掲載され、しかも表紙に選ばれました。
レターですがIF=15のジャーナルですし、表紙に選ばれるというのはやはりその論文から得られるメッセージが読者を惹きつけるに値すると認められたからでしょう。

“Langerhans cell antigen capture through tight junctions confers preemptive immunity in experimental staphylococcal scaled skin syndrome”
というタイトルの論文で、「ブドウ球菌表皮剥脱症候群の実験モデルにおいて、ランゲルハンス細胞によるタイトジャンクションを通しての抗原補足が予防的免疫の獲得に寄与する」というものです。
皮膚科学や免疫が専門でない人にはタイトルだけではなんだかよくわからないと思いますが、要は、「皮膚の樹状細胞の一つであるランゲルハンス細胞は、皮膚の表面に腕を伸ばして身体に害のある外来抗原を前もって取り込み、認識し、将来の感染に備えて準備をしている」という仮説を実験的に示した論文です。
ランゲルハンス細胞の機能はまだよくわかっていない部分が多いですが、この論文はその機能の重要な部分を明らかにしたという意味で非常に価値のある仕事だと思います。
皮膚は外界と常に接している部分で、そこの免疫機能を理解することは、感染症の予防や治療、ワクチンの開発に重要です。

この仕事は今NIHに留学されている大内先生が臨床をやりながら、本当に夜も寝ずにやられたものです。
今僕が所属しているランゲルハンス細胞研究チームは、ボスが数年前にNIHから戻ってきて立ち上げた若い研究チームですが、おもしろい結果がどんどん出ていてとてもやりがいのあるところです。
今年も一つ大きな仕事が世に出そうな予感がします。
僕自身も自分のメインの仕事を形にできるように頑張ります!

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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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