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書評

宇宙主夫日記(山崎大地)

宇宙飛行士の山崎直子さんの夫である大地さんが直子さんと結婚して直子さんが宇宙に行くまでの苦労話しを綴ったもの。
苦労話しとは一言では言えないほど壮絶な生活を送られています。
直子さんの仕事の関係でアメリカに行き無職となり、それに母親親の介護と子育てが加わり、大地さんは徐々に自分を見失っていきます。
本書から読み取る限りではほぼ躁鬱状態だったようです。
大地さん自身宇宙関係の仕事をバリバリこなす仕事人で、そんなモチベーションが高い人が無職の主夫になるというのは耐えられなかったのでしょう。
直子さんが宇宙に行く直前まで数年にわたり離婚を希望していたようです。
華やかなママさん宇宙飛行士の陰に家族の大変な苦労があったことを赤裸々に語っている真実のノンフィクションです。
こういうノンフィクションは成功の話が多いですが、本書は挫折と苦労がテーマであり、類まれな力作だと思います。
一読の価値ありです。


牛肉安全宣言 (唐木英明 PHP研究所)

東大獣医の元教授の唐木先生がBSE問題について書いています。
唐木先生は内閣府の食品安全委員会でBSEの発生当初からこの問題に関わってこられました。
科学的な見地からは、BSEの全頭検査は全く意味がないものだったようですが、世論に従う形で実施されてきたという背景について書かれています。
食品安全の分野での獣医の活躍は社会的に非常に重要なものですが、あまり一般に認知されていません。
獣医の仕事の社会における重要性をこの本の中でも唐木先生がアピールされています。
公衆衛生や食品衛生から小動物、大動物臨床に至るまでもっと獣医の重要性が一般的に認知されてほしいものです。


世界は分けてもわからない (福岡伸一 講談社現代新書)

最近はテレビなどでもよく目にする福岡さんの著書。
福岡さんの書く文章は何か惹きつけられる不思議な魅力がありますが、本書も飽きさせません。
科学的な事実の中に自身や他者の様々なエピソードが散りばめられており、とても楽しみながら読める本です。

科学とは大きな現象の細部に分け入って行き、分類することにより検証を重ねていく学問ですが、細部にこだわっていくあまりその現象の本質を見失う危険性があります。
本書は様々な事象を通してそのことを再認識させられるものです。
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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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