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真にエビデンスのある犬のアトピー性皮膚炎の治療法とは

Interventions for atopic dermatitis in dogs: a systematic review of randomized controlled trials (Olivry et al. Vet Dermatol, 2010)

様々な犬のアトピー性皮膚炎の治療の中でエビデンスがきちんと認められているものは何か、というのを評価したレビュー。
1980年から2007年までに行われた49のrandomized controlled trials (RCTs; 無作為化比較試験)の方法や結果などを解析しています。

エビデンスがあると判断された治療法は、
1, 局所タクロリムス
2, 局所トリアムシノロン
3, 経口グルココルチコイド
4, 経口シクロスポリン
5, 組み換えイヌIFN-gamma
6, 抗原特異的減感作療法
7, 経口必須脂肪酸(プレドニゾロンの減量に効果あり)

逆にエビデンスが認められなかったのは、
1, トリアムシノロン以外の局所グルココルチコイド
2, 局所および経口抗ヒスタミン剤
3, ロイコトリエン阻害剤
4, ホスホジエステラーゼ阻害剤
5, ハーブ類
など

エビデンスがあると判断されなかった理由として、
1, RCTsが行われていない
2, RCTsは行われているがデザインがよくないため信頼性が低い
3, RCTsが行われ、効果が認められなかった
があげられます。

近年evidence based medicine (EBM)の重要性が獣医皮膚科領域でも高まってきています。
真に有効な治療を行うためにも、今後もきちんとデザインされたRCTsが実施され、このようなシステマチックなレビューでエビデンスのある治療法の指針が示されることは大切です。

IFN-gammaがエビデンスありと判断されたのはよかったです。
教授がきちんとデザインされた治験ですから正当な評価だと思います。

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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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