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アメリカの優れた教育システム

アメリカと日本を比較してほとんど違いはなかったと書きましたが、一つだけ大きな違いがありました。
それは学生が受ける教育です。

今回アメリカで3年生の授業や4年生のローテーションを見てみて、臨床に関してはやはりアメリカの学生はとてもよい教育を受けているなと感じました。
診療ではドクターたちは常に学生に教えるということを念頭に置き診察を進めます。
学生たちは問診、採血、静脈注射、簡単なオペなど様々なことを実際に行いながら臨床の知識や技術を身につけていきます。
これを1年間やるわけですから当然彼らは臨床で即戦力となる知識技術を身につけられるわけです。
アメリカの4年生が日本の2,3年目の獣医と同等であるとよく言われますが、残念ながら正しい部分もあると思います。

ただ今すぐに日本に臨床に特化したアメリカの教育システムを持ち込むのは非常に困難でしょう。
今の日本でできることをやるしかないのです。
農工大の外来でも方法を変えればもう少し質の高い教育を学生にできるのではないかと思いました。


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コメント

ブログ、拝見させていただきました。

日米の違いですが、教育の目的が違うのが大きな原因ではないのでしょうか?

日本の場合、主に家畜臨床、基礎研究、公衆衛生ができる獣医師を育てることを目的とした教育を行っていると思います。
アメリカはほとんどの大学は臨床獣医師を育てることを一番の目的に教育を行っています。

ですので、tetsuro先生の観察されたような違いが出てくるのではないかと思います。

研究の仕方に関してはアメリカの獣医大はほとんど教えません(研究結果の解釈とその利用法については教えますが)。
ですので、アメリカの学生が研究分野に関して弱いのは当然であり、日本の学生の臨床知識が弱いのも当然と言えます。

そんな中でも、日本の学生さん達は頑張っているほうだと私は思います。

関係ないですが、カニ、美味しそうですね。

Re: タイトルなし

はじめまして、MA先生。
コメントありがとうございました。

僕も先生のご意見に同感です。
どういった獣医師を養成するかという目的に大きな違いがあるのが日米の獣医大学での差を生み出している原因だと思います。

家畜衛生、公衆衛生、企業での毒性試験などの分野に獣医師のニーズがある以上、その分野の知識、技術を持った獣医師を日本の大学では養成しなければなりません。
そのためとりあえず大学では臨床から公衆衛生まで幅広くやってあとは現場で勉強しなさいというのが日本でのスタンスだと思います。
アメリカのように臨床に特化した教育システムを作るには、日本での獣医師の役割、獣医師がどの分野までカバーするかといった根本的な問題、社会の仕組み自体を変えないことには進まないと思います。
ただこれには非常に長い年月を要することでしょう。

今現在できることは大学の各臨床講座が国際レベルの教育を行うことだと思います。
もちろん全ての分野をカバーすることは到底できませんが、少しずつでも努力していくことが大切だと思います。
大学の臨床講座を充実させるためには、今の日本のように全国各地に小さな獣医学科がちらばっている状況では難しく、学科を統合して一つの大学に全ての分野をカバーする多数の講座を配置するしかないわけです。
しかしながら、獣医学科を持つことで生き残りをはかる根強い地方大学の反対もあり、この政策が数年前につぶれたのは日本の臨床獣医界にとっては大きな痛手であり、今後国際的な競争力をさらに失う可能性もあると思います。

academicを志す一人として日本の獣医学教育の充実に取り組んでいきたいと思っていま。

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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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