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アメリカのレジデントと僕との比較

今回のマディソンでの臨床短期留学の一番の目的は日本とアメリカの臨床の“違い”を見るというものでした。
それでは違いはあったのか。
結論としては“思ったほどなかった”と感じました。

まずアメリカのレジデントですが、そんなに僕と違いはないと感じました。
アメリカのレジデントといのはすごいトレーニング受けてものすごく優秀な人なのだと勝手に思っていましたが、そんなことはないと思います。
皮膚科を3年間やってきた僕とレジデントのアリソンを比較してそれほど変わりはないと感じました。

具体的には、
1,症例数は農工大よりも少しウィスコンシン大学の方が上だが診療の質は変わらない。診断方法や治療方法は日米でほとんど変わらない(同じ教科書を使っているのだから当たり前といえば当たり前ですが)。
2,実際に自分で診察する症例数はアリソンの方が上。彼女は毎日数例診ている。僕は週に一度数例。
3,臨床の知識はアリソンの方が少し上、かなり細かい知識まである。
4,リサーチは僕の方が上。論文数も。

つまり日本でもアメリカのレジデントと同等の知識技術を得ることは十分可能だということです。

ただ日本においてもレジデントのトレーニングもしくはそれと同等の専門的なトレーニングを行える公式なシステムが確立して欲しいと思います。
現在日本でも皮膚科はアジア専門医を作り、また他の科でも専門医を立ち上げています。これらが名前だけのものにならないように、きちんとしたトレーニングシステムを持つことが重要だと思います。
日本の獣医大学のシステム上、大学病院がレジデントに給料を出してトレーニングを受けさせるというのは非常に難しいと思いますが、なんとか実現してほしいです。

僕も最近までアメリカでレジデントになりたいと思っていました。
しかし今回アメリカに実際に行ってみて、少なくとも皮膚科に関してはそこまでする必要はないかなと思いました。
アメリカで臨床をやるからには相当な英語力の向上が必要ですが、その努力に値する価値があるかと問われると、どうなのでしょう。
本人の努力次第では日本でも十分アメリカの専門医と同程度の知識技術を身につけることは可能だと思います。
また日本の大学で臨床をやるメリットはリサーチもバランスよくできることです。

日本の臨床獣医におけるリサーチ力は世界に誇れるものがあると思います。
今回マディソンに行っても、日本の獣医皮膚科のリサーチは高く評価されていると感じました。
以前、強みを生かした仕事術でも述べましたが、弱点を補強するよりも現在持っている長所を伸ばすことが成功する近道なのです。
僕も自分の強みをさらに強化すべくこれからもリサーチを頑張りたいと思います。


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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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