ウィスコンシン大学最終日


本日はウィスコンシン大学での最終日にして一番忙しい1日でした。

外来1件目は顔面限局の天疱瘡で局所のベタメサゾンで治療中。
前肢に組織球腫っぽいマスがあったので取ることに。
プロポフォールの短時間麻酔でささっと取ってしまおうということで麻酔科にコンサルト。
静脈麻酔は麻酔科に頼まないといけないみたいで「ちょこっとプロポを分けてくれればすむ話しなんだけどね」とアリソン。
結局午後にやることに。

2件目は慢性外耳炎のコッカーで3件目は減感作療法のために皮内試験をしにきたロットワイラー。

午後に前肢のマスのオペ。
詳しいことよくわかりませんが2、3種類の鎮静鎮痛薬を使い、さらに前肢のみのリドカイン浸潤麻酔をした模様。

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おいおいアリソン、手も洗わず素手でオペし始めたよ。
しかも素手でメスの刃を握りしめ。

マスは思ったより深く、アリソンがせっせとマスを剥離していると、麻酔科のレジデントが「ねー、それってもしかして腱が見えているの?」とアリソンに。
アリソンは「うーん、そうみたいね」と返答。
後で聞いたところかなり焦っていたみたいです。

DSC00717.jpg


30分ほどかかりましたが、無事に終わりました。
プロポじゃなくてよかった。

DSC00718.jpg


その後は僕のリサーチのプロジェクト「Identification and isolation of hair follicle stem cells in dogs」をプレゼン。
農工大の皮膚科外来についてもちょこっと紹介してきました。

プレゼンは30分ほどのトークで練習もしてあったので無事に乗り切りました。
臨床的応用の可能性などについて質問されて、四苦八苦しながらなんとか答えました。
やはり英語力の問題でなかなか思ったように答えられず無念。

その後はジャーナルクラブ。
10本ほどの論文をアブストラクトを中心にディスカッション。
僕もいくつか紹介してほしい言われたので「Methicillin-Resistant Staphylococcus pseudintermedius in a Veterinary Teaching Hospital 」と「A Retrospective Study and Gene Analysis of Canine Sterile Panniculitis」の2本を紹介。

1本目は日本における犬のMRSPとMRSAの感染状況。
メチシリン耐性菌に関してはこちらの外来でもよく話題になりました。
ここ数年で急激に増えてきているようです
日本ではどうなの?と聞かれるのですが、なぜだかよくわかりませんが農工大が外注しているアイデックスではS. intermediusのメチシリン耐性という結果を見たことありません。
たぶん検査していないのではないかと思います。
欧米ではメチシリン耐性を多剤耐性の一つの指標としているようなので、海外のデータと比較する上でも今後は日本でもメチシリン(実際にはオキサシリン)の感受性を調べる必要があると思いました。

2本目は自分のラボから出た論文ですが、無菌性結節性脂肪織炎が日本ではとっても多いのだけれどもそちらはどうですか?と聞いたところ、1年で1、2件程度で珍しいと言っていました。
なぜ日本でこれほど多いのかよくわかりません。
たぶん日本でミニチュアダックスを繁殖させた時に変なミューテーションが保存されたのでしょう。

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夜はアリソンに誘われてインドアサッカーに参加。
まさかマディソンでサッカーができるとは思いませんでした。
男女混合のチームでしたがみんなかなり本気でびっくりしました。

ゴール決めたら「グッジョブ、ナカムーラ」と言われました。

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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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