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日本とアメリカの皮膚科外来の違い

ここウィスコンシン大学でも患者は予約をしてから実際に診てもらうまでに4~5週間かかるそうです。
もっとたくさんの症例を診たいけれどスペースも限られているから難しいのだよと言っていました。
(皮膚科の診察室は一つしかありません。ここで問診から検査、説明まで全て行います。ですから一度に1症例しか診ることはできません。)

このあたりは農工大と同じ問題を抱えています。
農工大でも混んでいる時期は予約から診察まで数週間かかってしまうことが多く、待っている間に患者の症状が変わってしまうこともしばしばあります。
良くなってしまって大学に来たときには診断がつかず出直してもらうことになったり、もしくは待ちきれずに投薬してしまって来たときには症状が落ち着いていたりすることがあります。
また急性で現れるような疾患(薬疹や多型紅斑、SJS)はとりあえず治療されることが多く診断を難しくします。
患者も紹介病院も症例が一番悪いときに診てほしい、大学病院は一番悪いときに診たいと思うのですが予約から診察までの時間が長いとなかなかうまくいきません。

大学病院の人の皮膚科ではよほどのことがない限り初診の患者はその日に診てもらえます。
彼らは一日40とか50件とか患者を診察しますのでそれが可能です。
ただ診てもらえるまでに2、3時間待つことはざらです。
農工大の皮膚科でも、スペースも人員もありますので、もう少しうまくやれば1日に対応できる新規の患者の数を増やせるのではないかと思います。
ただスペースの少ないアメリカのやり方では難しいなと感じました。

一般的にアメリカは日本よりも広いスペースで外来をやっている印象がありました。
しかしながら皮膚科に限っては全く逆でした。
アメリカは各科ごとに診療スペースが割り振られています。
このシステムのおかげで皮膚科は一つしか使える部屋がありません。
少なくとも皮膚科に限っては日本の方が広いスペースで数多くの症例をこなすことができています。
この間も書きましたがウィスコンシンでは毎日、農工大では週1の外来のため新規の患者の総数はウィスコンシンの方が多くなります。
しかしながら農工大でも一日に診る患者の数を増やすとか、もう一日外来の日を増やすなどの工夫次第ではアメリカと同程度、もしくはそれ以上の患者を診ることができると考えられます。

ちなみにウィスコンシンだけ特別なのかなと思ってネットで調べたところ、コーネル大学の皮膚科では初診再診含めて1日平均5件、ペンシルバニア大学の皮膚科では平均9件とどこもあまり変わらないようです。
(日本の獣医皮膚科の中で初診再診含めて一日30件以上診ているのは農工大だけだと思います、念のために。)


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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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