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火曜日の症例

火曜日の症例は午前中は初診で疥癬と脂漏症の2件。

疥癬はイベルメクチンで治療。
治療のオプションとしてはイベルメクチンかセラメクチン(レボリューション)があるそうで日本と同じ。
皆さん安いのでイベルメクチンを選ぶそうです。

脂漏症のアメリカンコッカーはオーナーはアレルギーなのかどうか調べてほしかったそうですが、とりあえず膿皮症があるので抗生物質とシャンプーで6週間様子を見ることになりました。

午後の再診は1件キャンセルになり1件だけ。
アトピー性皮膚炎の黒ラブ、シクロスポリンでずっと治療されています。
オーナーはお金がかかってしょうがないと嘆いていました。
デボア先生が減感作療法(ImmunotherapyですがオーナーにはAllergy shotと言っています)の追加を勧めていました。
今のところの印象では減感作をやっているもしくは勧める割合が思ったより高いです。
この前の症例もそうでしたがシクロスポリンの治療中にやる場合もあるそうです。
免疫抑制状態でも効果はあるのでしょうか?とデボア先生に聞いたところ、効果があるとおっしゃっていました。
シクロスポリンの投与中でも効果に違いは見られなかったというデータが数年前に論文に出たそうです。

シクロスポリンで治療されている犬が多いですが、大学に来るほとんどのオーナーはステロイドを嫌がるそうです。
短期間の使用なら問題ないですよと言っても、ステロイドという単語自体に嫌悪感を示す人が多いそうです。
日本も全く同じだと言って二人で笑ってしまいました。

黒ラブ君は外耳炎があって耳のスワブを取っていました。
レジデントのアリソンが「うーん、すごに臭いね」と言って学生たちにかがせたところ3人の女の子たちは顔をしかめています。
アリソンに「マラセチアっぽい?」と聞いてみたところ、「うーん、違うと思うわ」との返事。
僕も嗅いでみて「確かに、細菌っぽいね」と言ってアリソンと一緒に二人でうなずいていました。
顕微鏡での結果はやはり細菌。
学生たちにはわからない皮膚科医のマニアックな会話を楽しんだ一時でした。

面白かったのはデボア先生がスクレ-ピングで皮膚の塗抹を取っていたことです。
いわゆる鋭匙ではなくて平べったいヘラのようなもので苔癬化している皮膚をごしごしやってスライドガラスにこすりつけていました。
染色するときれいにマラセチアが見えます。
これは知らなかったテクでした。


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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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