犬のiPS細胞樹立

ブログ、再生医療が描く未来でイヌのiPS細胞の樹立が報告されていました。

Mol Reprod Dev. 2009 Nov 4;77(1):2. [Epub ahead of print]
Generation of canine induced pluripotent stem cells by retroviral transduction and chemical inhibitors.

いつか誰かが作るだろうと思っていましたが京大の再生研のチームが成功したようです。

イヌにおける再生医療の細胞供給源として注目されます。

しかしながら、発がん性などの問題が克服できない限り安全に臨床応用されるにはまだまだ時間がかかると思います。


ただそのあたりの倫理的基準は獣医業界は非常にゆるいので、とりあえず使ってみるか的な勢いで利用される可能性はあるかもしれません。

もっともそういうきちんとデザインされていないスタディーは獣医業界以外ではほとんど通用しません。

イヌの間葉系幹細胞などを使った多くの研究が日本でやられていますが、論文になっているものはほとんどないのが実情です。

やはり国内でも国際的にも認められるにはきちんとしたデザインのもとで研究を進めるべきだと思います。

幹細胞っぽいのが取れたからとりあえず病気のイヌに使ってみようという発想では、いつまでたっても獣医再生医療の発展は望めません。

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プロフィール

小林哲郎

Author:小林哲郎
皮膚免疫を専門に研究している獣医研究者。
2014年よりアメリカNIHに留学。

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