獣医大学院生的日記

獣医大学院生の日々のスケッチの集積。イヌ、ネコの皮膚科診療から幹細胞研究まで。

ネコの腎臓をブタの細胞を用いて再生

<腎臓再生>ネコの体内で ブタの細胞利用し 人工臓器に道 (Yahooニュース)

さまざまな臓器になるネコの「間葉系幹細胞」を、ブタの腎臓の基となる細胞「腎臓原基」に注入し、ネコの体内で腎臓の組織を再生することに、自治医科大や東京慈恵会医科大などの研究チームが成功した。尿の生成も確認した。ネコの代わりに人の細胞を使えば、病気の腎臓に置き換える人工臓器作りに役立つ可能性がある。

ネコとブタの細胞を使ってハイブリッドの腎臓をネコの体内で再構成させたということ。

ヒトの臓器再生医療にとっても、腎不全のネコが多い獣医医療にとっても興味深い話題です。

ただブタの細胞をネコに移植して拒絶反応は起こらないのでしょうか?

情報のソースがどこだかわからないので調べようがありませんが、論文がパブリッシュされたら詳細を読んでみたいところです。

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犬のiPS細胞樹立

ブログ、再生医療が描く未来でイヌのiPS細胞の樹立が報告されていました。

Mol Reprod Dev. 2009 Nov 4;77(1):2. [Epub ahead of print]
Generation of canine induced pluripotent stem cells by retroviral transduction and chemical inhibitors.

いつか誰かが作るだろうと思っていましたが京大の再生研のチームが成功したようです。

イヌにおける再生医療の細胞供給源として注目されます。

しかしながら、発がん性などの問題が克服できない限り安全に臨床応用されるにはまだまだ時間がかかると思います。


ただそのあたりの倫理的基準は獣医業界は非常にゆるいので、とりあえず使ってみるか的な勢いで利用される可能性はあるかもしれません。

もっともそういうきちんとデザインされていないスタディーは獣医業界以外ではほとんど通用しません。

イヌの間葉系幹細胞などを使った多くの研究が日本でやられていますが、論文になっているものはほとんどないのが実情です。

やはり国内でも国際的にも認められるにはきちんとしたデザインのもとで研究を進めるべきだと思います。

幹細胞っぽいのが取れたからとりあえず病気のイヌに使ってみようという発想では、いつまでたっても獣医再生医療の発展は望めません。

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医療崩壊の真実

勝又健一氏の「医療崩壊の真実」(アスキー新書)

医師採用コンサルタントとして医師と接してきた勝又氏が医療崩壊の真実を追究する本書。

主に今現場の医師たちがどのような思いで働いているかにスポットを当て、現場サイドからみた現代の医療の歪みを報告しています。


僕も普段医師と接する機会が多いですが、勝又氏から見た医師の印象には共感します。

少なくとも僕が知っている医師たちは常に患者のことを考え、私生活を犠牲にし、激務にも耐えて仕事をしています。

ですから医療を受ける我々は感謝の心を常に持っていなければならないと思います。

彼らも普通の人間です。

ミスをすることもありますし、休みたいときもあります。家族との時間を過ごしたいときもあります。

しかしながら患者は常に医師に完璧な治療を求め、何かあればすぐに訴訟というのが最近のスタンダードになってしまいました。

また病院のコンビニ化と言われているように、病院は24時間いつでも対応してくれるものと思い、気軽に救急外来や救急車を利用する患者が多いのも問題です。


つまるところ医者に対するリスペクトが足りないのが問題ではないのでしょうか。

現代の医療でも治せない病気はありますし、助からない患者さんもいらっしゃいます。

医師の予想もつかない急変が起こることもあります。

担当の医師が最大限の努力をした結果であれば、結果を受け入れ、その医師の努力に感謝するのが患者の務めではないでしょうか。

それができない患者が増えたことによって、激務に加え訴訟リスクが高い産科や小児科から医師たちが去り、さらに現場の医師に負担がかかるという悪循環になってしまっています。

医学部の定員を増やすことで医師不足の問題を解決しようとしていますが、どう考えても付け焼き刃の対応としか言わざるを得ません。

このままでは本当に医療が崩壊するのは時間の問題でしょう。


もう少し我々は医師に対する尊敬の心、感謝の心を持たなければならないのではないでしょうか。

医師にとって働きやすい環境を整えることで、結果的に我々に質の高い医療サービスがフィードバックされてくるのです。

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ステムセルエイジング

慶應で眼科学教室主催の東京医科歯科大学の西村栄美さんのレクチャーがありました。

西村さんはメラノサイトの幹細胞が毛包のバルジ領域にいることをNatureに報告し、さらに白髪のメカニズムがその幹細胞の維持機構に関わっていることをScienceに報告しました。

そして最近メラノサイト幹細胞がゲノム損傷によって分化することで白髪が進むという、ステムセルエイジングの一つのメカニズムをCellにて提唱しました。

Nature, Science, Cellを3大誌制覇された凄腕の研究者です。

西村さん自身はとても穏やかな感じの方で、とてもバリバリ研究をやっているようには見えません。

ただ最初のNatureがアクセプトされるまでに2年間のリバイスを続けたというのですからきっと真面目でうちに秘めたエネルギーを持っているのでしょう。

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丹沢-塔の岳-

文化の日に丹沢の塔の岳にトレッキングに行ってまいりました。

あざみ野の自宅を車で出て1時間ほどであっという間に丹沢に到着です。

この日は寒冷前線の影響で日本全国ものすごく冷え込んだ日。

山頂近くは前日降った雪が残っていました。


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丹沢は今シカが増えていて食害が問題になっています。

増えた原因は広葉樹林の伐採で下草が増えたことや禁猟の影響などがあるそうです。

木の皮を食べられないようにネットなどで防護対策をしていますが、メインテナンスなどにもお金がかかるでしょうからこの対策を維持していくのは大変だと思います。

もっと根本的な対策を取らないといけないのでしょう。

シカたちはそんなことは知りませんので、いたるところで平和そうに草をはんでいたり、寝っ転がって日向ぼっこをしたりしていました。

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天候にも恵まれ山頂は登山客で賑わっていました。

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北には裏丹沢と富士山が。

その背後には南アルプス。

まさに圧感です。

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南に目を向けると、秦野の町、その向こうには小田原、伊豆半島が続いています。

海の向こうには大島が見えます。

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少し東に視線を移すと、平塚、藤沢、鎌倉の町と江ノ島、そして三浦半島が。

その向こうにはかすかに房総半島まで見えます。

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東側の山の向こうには横浜の町並みが。

ランドマークタワーがにょきっとはえていました。

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そこからさらに左には東京の新宿、丸の内のビルの群れが見えます。

その奥には埼玉、そして那須の山々まで見渡すことができました。


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噂通りのすばらしい展望の山でした。

ほんとに天気がよくてよかった。

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